某月某日 曇り 気温3℃
早朝番だったワタシは、ちょっと凍てつく感がする山谷の通勤路を、身を少し縮こませながら歩いておりました。
そして、おもむろに顔を上げると、何か建造中の建物が視界に入ってきました。
結構遠方にあるみたいで、手前にある建物と較べると相当高いように思われます。何だろう?その建物のある方向から考えると…
あっ!東京スカイツリーだ!
正直いうと、ワタシはスカイツリーの建つS区の出身なんですが、周りの建造物などのお陰で、地元でありながら建設中の同タワーをハッキリと拝んだことがなかったのです。
不意のスカイツリーの出現に、ワタシはちょっとした感動と興奮を覚えながら店に向かいました。
店について早々、すでに勤務に就いている木村さんにやや興奮気味に伝えました。
「木村さん!店に来る途中でスカイツリー見えるの、知ってましたぁ?!結構近くにあるように見えるんですよ!やっぱりスカイツリーって高いですね〜。変に感動しちゃいましたよ〜。木村さんもそう思いません?」
木村さんは、何をいまさらといった感じのそぶりで、
「木村さん!店に来る途中でスカイツリー見えるの、知ってましたぁ?!結構近くにあるように見えるんですよ!やっぱりスカイツリーって高いですね〜。変に感動しちゃいましたよ〜。木村さんもそう思いません?」
木村さんは、何をいまさらといった感じのそぶりで、
「そんなの俺のここに来た初日からわかったよ。今頃何いってんのよ!」
と、軽くあしらわれてしまいました。
ワタシがこの店で働き始めたのは、およそ半年前。木村さんがこの店で働き始めたのは、ワタシよりわずか1ヶ月早いだけで、通勤路といえば、降りる駅は違えども、ある地点からはまったく一緒なのです。
ただ違うところといえば、ワタシの勤務シフトは、ほとんど昼から出勤して閉店するまで勤務している場合(いわゆる遅番)が多いのに対し、木村さんの場合は作業内容から、開店前から勤務に入り夕方帰るシフトになっているのです。
そういえばワタシが今日はじめてスカイツリーに気付いたのも、早朝シフトに入っているからのこと。
ただ違うところといえば、ワタシの勤務シフトは、ほとんど昼から出勤して閉店するまで勤務している場合(いわゆる遅番)が多いのに対し、木村さんの場合は作業内容から、開店前から勤務に入り夕方帰るシフトになっているのです。
そういえばワタシが今日はじめてスカイツリーに気付いたのも、早朝シフトに入っているからのこと。
そうなると、単なる出勤時間帯によってスカイツリーが見え隠れしてしまうのか?
翌日、いつもの遅番出勤でやってきたワタシは、昨日のスカイツリーの見えた場所にさしかかりました。すると、その建築中の高層な建築物が、しっかりと視界の中に飛び込んでくるではありませんか!!
夜間を除き、いつ何時でも見えるこのタワー、この店に勤めて半年近くになるというのに、いままでなんで気付かなかったのでしょうか?
店に着いてから、本日早番出勤のベテラン従業員の長田さんにも聞いてみることにしました。
長田さんはココでは一番長い勤務歴のある方で、通勤で使う電車も木村さんと一緒。そして勤務シフトは早番もあれば、遅番もこなしオールマイティな時間帯で働いています。
そういう方なので、まさかもう気付いてるとは思ったのですが…
「長田さんはご存知ですよねぇ?店に来る途中でスカイツリー見えるの…」
「エッ!そうなの?!」
素っ頓狂な声で、店内にお客さんがいるにも係わらず、驚き声をあげました。
そして余程感心したみたいで、
「そうかぁ…こんな所でも拝めるんだぁ…なんか夢を感じるよね〜。出来るの楽しみだな〜。」と、しみじみ。
そういえば長田さんは3ヶ月前まで、スカイツリーがあるN橋の姉妹店舗に半年ほど週に1、2度出向していた時期があり、そこで初めて建造中のタワーに出会ったそうです。そしてあまりの大きさにエラく感動し、N橋の出向時にはいケータイでタワーが出来ていく様をほぼ毎日写していたそうで、その何枚かワタシに見せてくれたことがありました。
そんな長田さんがココから見えるスカイツリーの景色に気付かないなんて…。
「なんでウチら気付かなかったんでしょうね?あんなに結構上を向けばハッキリ見えたのに…」
ワタシがいぶかしげに言うと、
「そりゃあ、もちろん!」店内のお客さんが振り向くほどの素っ頓狂な声をまた張り上げ、笑いながら言うのでした。
翌日、いつもの遅番出勤でやってきたワタシは、昨日のスカイツリーの見えた場所にさしかかりました。すると、その建築中の高層な建築物が、しっかりと視界の中に飛び込んでくるではありませんか!!
夜間を除き、いつ何時でも見えるこのタワー、この店に勤めて半年近くになるというのに、いままでなんで気付かなかったのでしょうか?
店に着いてから、本日早番出勤のベテラン従業員の長田さんにも聞いてみることにしました。
長田さんはココでは一番長い勤務歴のある方で、通勤で使う電車も木村さんと一緒。そして勤務シフトは早番もあれば、遅番もこなしオールマイティな時間帯で働いています。
そういう方なので、まさかもう気付いてるとは思ったのですが…
「長田さんはご存知ですよねぇ?店に来る途中でスカイツリー見えるの…」
「エッ!そうなの?!」
素っ頓狂な声で、店内にお客さんがいるにも係わらず、驚き声をあげました。
そして余程感心したみたいで、
「そうかぁ…こんな所でも拝めるんだぁ…なんか夢を感じるよね〜。出来るの楽しみだな〜。」と、しみじみ。
そういえば長田さんは3ヶ月前まで、スカイツリーがあるN橋の姉妹店舗に半年ほど週に1、2度出向していた時期があり、そこで初めて建造中のタワーに出会ったそうです。そしてあまりの大きさにエラく感動し、N橋の出向時にはいケータイでタワーが出来ていく様をほぼ毎日写していたそうで、その何枚かワタシに見せてくれたことがありました。
そんな長田さんがココから見えるスカイツリーの景色に気付かないなんて…。
「なんでウチら気付かなかったんでしょうね?あんなに結構上を向けばハッキリ見えたのに…」
ワタシがいぶかしげに言うと、
「そりゃあ、もちろん!」店内のお客さんが振り向くほどの素っ頓狂な声をまた張り上げ、笑いながら言うのでした。
「だって、ここらへん歩くの、下向いて歩いてないと危なっかしくてしょうがねーじゃん!!」
確かに!
その長田さんのひとことで、ワタシがこの店に入ったばかりの頃の体験がトラウマになって、スカイツリーの存在を気付かせなかったのでは?と感じたのです・・・。
(つづく・・・)
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