この話はほんの一例にすぎません&hellip
「輪ゴム〜!輪ゴム売ってくださ〜い!」
日中、レジに長蛇の列が出来ている中、叫びながら店内に入って来た小肥りの男。
「輪ゴムありませんか〜?!」
(なんだよ、このクソ忙しいときに&hellip店内捜せばちゃんとわかるところにあるじゃん&hellip)
ワタシはレジを打ちながらちょっと大声で
「そこの通路入って、奥の棚の一番上に箱入りと徳用袋のがありまーす!」
男、また大声で
「違うんですー!輪ゴム1本売ってほしいんですー!」
(は〜っ?!)
一瞬、忙しくレジ打ちしていた手を止め、男の顔を見る。その顔は真剣そのもの。
男はレジ待ちのお客さんの列を掻き分け、レジのところまで。
「輪ゴム1本売ってもらえます〜?!」
(輪ゴム一本なんて金取れるワケないでしょ&hellip)
ワタシは手元にあるレジ用の輪ゴムの束から2、3本つまみ、愛想笑いを浮かべながら、男に差し伸べました。
「どうぞ〜♪」
(忙しいから早くあっち行ってくれ!)
男はフトコロから小銭入れを取り出し、
「いくらですか?!」近くまで寄ってるのに声がデカい&hellip
「いいえ、結構ですよ」
「いやいや、いくらなんですか?!」
「いやいやホントお構いなく!」
(「一万円になります」って言って払うのかー?!頼むから早く向こう行ってくれー!)
相変わらずレジの対応に追われるワタシ。
「いやぁ、いいのかなぁ、なんか悪いなぁ、お金払わなくてぇ」
他の人に聞こえるような声でレジから離れていく男。
店から出ていく寸前、レジに向かってまたまた声を張り上げ、
「ホント恩に着りまーす!またあとで買いに来ますからー!」
「&hellip」
(期待してないよー!)
いままで同じようなことしてあげたヒトが、同じような事を言って、再び来てくれた試しがほとんどありません。
黙々とレジを打ち続けるワタシ。再び出入口が叫び声。
「絶対あとで来ますからーっ!」
「はいはーいっ!」
レジをひたすら打ち続けながら、大声で返すワタシ&hellip
「絶対あとで来ますからーっ!」
「はいはーいっ!」
レジをひたすら打ち続けながら、大声で返すワタシ&hellip
案の定、その男はそれ以降見掛けることはありませんでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿